ブロードバンドの契約をして家にインターネットを引く場合には、光やケーブルに関わらず、ブロードバンドルーターが一緒についてくることがほとんどです。そのブロードバンドルーターにWi-Fiを付けるかどうかはオプションになっていて、月額料金を払うとWi-Fiが付くことが多いようです。

Wi-Fiは自分で設置が主流

Wi-Fiが初めからついてくる場合もありますが、大抵はオプションでしかも安くなかったりします。更にオプションでついてくるWi-Fiは世代が古くて、iPhoneとかではWi-Fi6が使えるのに家のWi-Fiが数年前の技術で結局遅いなんてもったいない話ですよね。また出力が小さく家全体でうまく使えないということもよくあります。

結局ブロードバンドルーターのオプションのものじゃ役不足ということもあったりしますので、やはり自分で設置したくなります。

Wi-Fiのルーター機能Onがデフォルト

自分で別途Wi-Fiを設置するときの問題として、Wi-Fiのルーター機能をOnにしてしまったまま使うケースがあることが挙げられます。通常ルーター機能はOnがデフォルトになっています。

実はブロードバンドルーターのイーサネットポートにこのままWi-Fiルーターを接続しても大抵の場合問題なく利用できます。ですのでそのまま使われている方が結構いらっしゃるのではないかと思います。

ブロードバンドルーター側にも普通ルーター機能があって、イーサネットのポートが数個ついてきてハブにつないだりして複数の機器が接続できるようになります。 ちなみにこのようにルーター機能が2重で存在している状態のことを2重ルーターと呼びます。

ルーター機能Onの問題点

確かにそのまま使えるのですが、実は少し問題点があります。それを説明したいと思います。

別のネットワークになる

ブロードバンドルーター側のローカルのネットワークが192.168.0.xだったとして、Wi-Fi側は同じにならずに、192.168.10.xのようになります。

設定さえ行えば通信できるようにすることは可能な場合もありますが、デフォルトだとブロードバンドルーター側に接続された別のPCやテレビなどと、Wi-Fiを経由したスマートフォンやPCが通信できないことになったりします。ちょっと不便です。

外からのアクセスが困難になる

NAT機能を使ってポート開放をすることはネットワークゲームなどではよくあることです。2重ルーター状態の場合ポート開放が最後まで行えませんので、手動でNATを設定するということになります。

ここら辺の知識があれば別に難しいことではありませんが、少し面倒なことです。

遅くなる

ルーターをもう一段挟むということは、間に処理が入るということになりますのでやはり多少遅くなります。でも最近のWi-Fiルーターは結構速いので、無視できる場合が多いですが、転送量や台数が多くなるとそうもいきません。

不安定になる

ルーターは常時動いているものですから、長時間安定して動いてほしいと思うのですが実際はハングしたり、おかしな挙動をしたりといったことってあったりします。

そういったときはルーターの電源を切って再度入れなおすとまたしばらくは安定して使えたりします。そんな品質のものが結構普通に普及していたりするのですが、それが2重になると更に厄介になります。

実はこれが原因でVPNにつながらないといった問題が結構あります。

APモードをできるだけ使う

ではどうしたらよいかですが、Wi-Fiをアクセスポイントモードで使うことです。ルーター機能をOffするとアクセスポイントモード(APモード)になるものがほとんどです。

安価なWi-Fiルーターではこの機能がない場合もあります。その場合は仕方ありません。 通信会社が提供しているブロードバンドルーターにDHCPなどを頼ることになりますが、こうすることで不安定要素を減らすことができて安定します。

まとめ

ブロードバンドの契約をして通信会社に付けてもらったブロードバンドルーターにWi-Fi機能を付けるのに、自分で買ってきたWi-Fiルーターを使うことはよくあります。

しかし接続が2重ルーターとなっているのであれば、思わぬトラブルを引き起こす可能性が高まってしまっています。

APモードにすることで、かなりリスク回避できますので設定を確かめてみることをお勧めします。

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