海外から日本のIPアドレスを使って、日本のサービスに快適にアクセスすることを目的にした場合、現在の技術だとL2TP/IPsecが最も適した接続方法と考えています。しかし、OpenVPNも利用できた方が幅広い機器でVPNを利用することができるようになりますので、今回サポートすることとしました。

プロトコルの面では差はない

VPNに関してインターネットでは正確でない情報が多く出ているのですが、OpenVPNは決してセキュリティがより強固ということもありません。セキュリティはどの暗号化方式を使うかに依存します。設定の問題になります。プロトコルの面では大きな差がないです。

よりセキュリティが強固な暗号化方式を採用することも出来ますが、その分だけスループットが低下するのでセキュリティとスループットはトレードオフになります。

スループットはトータルで見る必要がある

OpenVPN自体は非常にすばらしいオープン・ソース・ソフトウェアで、とても機能が豊富で、様々な形態で利用することが出来ます。確かに機能が豊富なことは良いことですが、使わない機能が増えて重くなるよりは、軽くて長時間安定して接続できることの方が重要という場合もあります。

OpenVPNをつかって接続するには必ずアプリを使って接続する必要があります。アプリを使っている以上、お使いのスマートフォンやパソコンに負荷をかけてしまいます。

プロトコルのオーバーヘッド自体は大差が無くても、アプリケーションとして負荷がかかる分スループットに影響を及ぼしてきます。ハイパフォーマンスのパソコンであれば無視できても、通常のスマートフォンであれば差が顕著になります。

トータルで考えると、OSが標準でサポートしているL2TP/IPsecがやはりベストチョイスということになります。

L2TP/IPsecをサポートしていないFire OS

しかしAmazonが提供しているFire HDなどのタブレットであったり、Fire TV Stickでは、Androidから派生したFire OSを採用しているのですが、これがL2TP/IPsecをサポートしていないといった問題があります。

Fire OSはコンテンツを配布・閲覧することを目的としたOSといったこともあってVPNをサポートすること自体避けたいのか、ベースとなっているAndoridから機能が削除されています。

そんなFire OSですが、OpenVPN ConnectというアプリケーションがインストールできてOpenVPNでの接続が可能になります。

会員様のご要望によりサポート開始

当初はOpenVPNはほとんど使われない想定で、サポートを見送っておりました。しかしFire OSからの利用についてのお問い合わせを多く頂きましたので、OpenVPNを利用した接続について検討・評価を実施し、このたび会員の皆様に対してサポートを開始することと致しました。

もちろん今回の接続プロトコルの拡張によって会費の変更はありません。

ご不明な点はサポートまでご連絡ください

会員の皆様には既に接続に必要なovpnファイルのダウンロード先をメールにてお知らせしてあります。設定方法等でご不明な点、またサービスについてご希望がございましたら、ご遠慮なくサポートまでご連絡ください。

カテゴリー: サービス

0件のコメント

アバタープレースホルダー